私はあの人のやさしさに気付いてあげられる事ができなかった…。 あの人は私のために…――私が喜ぶと思って…―。 でも、こんなの喜べない…あなたがいないんじゃ喜ぶ事ができない…。 もし私があの時あんな事言ってなかったら未来を変えることができた？ そして２人で最高の喜びを分かち合う事ができたかな…―。 ねぇ…―何か言って？ ２人で生きていくんでしょ？約束したじゃん… ねぇ何か言ってよぉ…―

私は中学一年の春、初めての恋をした。 あんなに輝いて、あんなに美しい走りをするあの人に…――。 でもあの人はもうすぐで夢が叶い、そしてこの学校からいなくなってしまう。 だからそれまでに私は気持ちを打ち明けたい。 でも、その人は恋愛に興味がない… 大丈夫かなぁ… でも好きになったら…― 　　　 やめられない