いけないことだって、分かっていた。 でも、彼は私の心にどんどん踏み込んできて、気づいたら私の心をさらっていった。 初めて『好き』って言われた時は、正直全然信じてなかった。 それでも、彼はいつでも真っ直ぐで、私は気づいたら、彼に惹かれていった。 そばにいたい。私が支えたい。 雨が降っていたら、傘をさしてあげる。 怖くて震えてるなら、背中を叩いてあげる。 だから、ずっとそばにいて。離れていかないで。 愛おしくてたまらない彼を手放すなんて、今になってできるはずないから。 そばにいて。手を離さないで。 好きだから、そばにいさせてください。 その願いは、汚い言葉と、悲しい誤解にさらわれて、あっさりと消えてしまった。 私は、真っ暗闇の地獄よりも、彼と離れることの方が何億倍も辛かったよ・・・。