今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。

微妙な変化(歩夢side)

 陽菜の家に戻ると陽菜はすでにお風呂から上がっていた。

 相変わらず、髪はタオルで無造作に拭いただけのぼさぼさのまま。

「歩夢。おかえり」

 陽菜が笑顔で出迎えてくれる。

「ただいま」

 僕より先に家に帰っていたおばさんは、キッチンに立っていて、おじさんのおつまみを作っているみたいだった。
 テーブルの上は手つかずの料理が並べられたまま。



 おばさんとおじさんは一緒にご飯を食べるんだよね。


 おばさんは高校のバドミントン部の監督だし、おじさんは高校の野球部の監督をしている。


 遠征や試合が多いし、どちらも家を留守にしがちだから食事だけは一緒に取ろうって、約束しているみたい。 
 

 仲がいいんだよね。

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