夜の虹
サンライズ
2010年春。
深夜2時の県道は車の数がまばらで、やたらとコンビニの灯りが眩しい。
23歳にもなって、今日というこの日が楽しみでアドレナリンが出まくり、一睡もできないまま車を走らせている。
集合場所である隣町の市役所の駐車場には、すでにヘッドライトを煌々とさせたトヨタのハイエースが何台か確認できた。
車を駐車し外へ出るとゴールデンウィークの夜は肌寒く、肩に力が入る。
エンジン音のする緑色のハイエースに近付き、辺りを伺う。
「おはようございます。」
誰と構わず視線を流しながら挨拶をすると、数人いる中で知っている顔はオーナーの河野さんに限った。
「あぁ、おはようございます。武田さんだよね?えっと、板持ってきてるんだよね?いくつだっけ?」
「えっと、7’0ですね。ウェアとかも全部おろしてきますか?」
「そうだね、この車で行くからさ。ダイキと石川さん4人で・・・あとどうなってる?」
河野さんはサーフィンへ向かうお客さんを4、5台の車に割り降りながら私のサーフボードを自身の車に積んでいく。
そうこうしている間に、ダイキさんが話かけてきた。
「なにサーフィンは、やってたの?」
「あー、えっと、2回くらいムラスポの人と静岡に行って、あとは一人で月に1回か2回くらい静岡へ・・・でも全然うまくならなくて」
「へぇ~すごいね、じゃあ乗れるね」
横から、だいぶ日焼けした顔のメンズがひょこひょこ現れ、代わる代わる新キャラの私に挨拶をしていった。
それにしても、暗い真夜中でも日に焼けていることが分かるほどの人物が夜な夜な集まるとは、海のない山梨県でなんとも不思議な光景である。
深夜2時の県道は車の数がまばらで、やたらとコンビニの灯りが眩しい。
23歳にもなって、今日というこの日が楽しみでアドレナリンが出まくり、一睡もできないまま車を走らせている。
集合場所である隣町の市役所の駐車場には、すでにヘッドライトを煌々とさせたトヨタのハイエースが何台か確認できた。
車を駐車し外へ出るとゴールデンウィークの夜は肌寒く、肩に力が入る。
エンジン音のする緑色のハイエースに近付き、辺りを伺う。
「おはようございます。」
誰と構わず視線を流しながら挨拶をすると、数人いる中で知っている顔はオーナーの河野さんに限った。
「あぁ、おはようございます。武田さんだよね?えっと、板持ってきてるんだよね?いくつだっけ?」
「えっと、7’0ですね。ウェアとかも全部おろしてきますか?」
「そうだね、この車で行くからさ。ダイキと石川さん4人で・・・あとどうなってる?」
河野さんはサーフィンへ向かうお客さんを4、5台の車に割り降りながら私のサーフボードを自身の車に積んでいく。
そうこうしている間に、ダイキさんが話かけてきた。
「なにサーフィンは、やってたの?」
「あー、えっと、2回くらいムラスポの人と静岡に行って、あとは一人で月に1回か2回くらい静岡へ・・・でも全然うまくならなくて」
「へぇ~すごいね、じゃあ乗れるね」
横から、だいぶ日焼けした顔のメンズがひょこひょこ現れ、代わる代わる新キャラの私に挨拶をしていった。
それにしても、暗い真夜中でも日に焼けていることが分かるほどの人物が夜な夜な集まるとは、海のない山梨県でなんとも不思議な光景である。