最上梨子の“秘密を守る”という条件付だったけれど、
仕事のオファーは無事に請けてもらえることになった。

会社に戻って、部長に報告すると喜んでくれて。
すぐに稟議書を書き上げて、会社に提出するまで事を進める。

「きっと稟議は通るよ。」
…部長が言ってくれた通り、しばらく日数が経ってから、新作ドレスの稟議が降りたと上から知らせが来た。

もちろん、これからまだまだ道のりは長いのだけど。


「朝日奈、やったな!
会社のOKも出たし。いいドレス、期待してるよ。」

「はいっ!」

私も満面の笑みだったけど
部長も興奮しちゃってて、いつもより声が上ずっていて明るい。


「だけどまずは、デザインだな。
最上梨子がどんなデザイン案を提示してくるのかわからんが、実際にそれがなきゃ、話にならん。」

「…ですね。」


最上梨子のドレスが、うちの衣装部のマネキンに飾られる日がくるんだと思うだけで、頬が緩んだ。


この作品のキーワード
デザイナー  アラサー  ギャップ  変人  魔法  秘密  契約  ラブコメ 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。