ジグソーパズル

私と亜蓮。

私は呆れたようにため息をついて、両耳を押さえる。


そんな私に向かって優恵は不満をあらわにした表情で言った。


「やだぁ!!絶対に納得いかない!!」


私は隣にいた亜蓮を見る。


亜蓮も私と同様に耳を押さえて私を見ながら、困ったように笑った。


私はそんな亜蓮の笑顔を見て呆れたように顔を歪める。


何を笑ってるんだか。


笑ってられる状況じゃねーっつーの。


私たちは中古店の前で立ち止まったまま、優恵をなだめる。
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