ジグソーパズル
「じゃあ、どーするの??」


優恵は亜蓮の腕にしがみついたまま言った。


…気にしない、気にしない。


私はそう言い聞かせて平静を保つ。


そのとき亜蓮が口を開いた。


「じゃあ、中古店に行っていろんなジャンルのゲーム買ったら?二人一組で金出し合って、どっちかの家で練習すんの」


どう?っと言って亜蓮は私たちを見る。


裕紀がガタッと立ち上がって言った。


「それナイスアイデア!!そんじゃあ、中古店に行くぞ!!」


「ええ!?もう!?」


私もつられて立ち上がりながら言った。


「あったりまえだろ!?6千万円が俺たちを待っている!!」


キラキラの笑顔の裕紀を見ると、もう何もいえなくなって私たちは特に何も食べないまま、ファミレスを後にした。



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