恋のおわり。
4
『奈緒、お茶しない?』
さやかから休みの午後にメールがきた。
直人さんがゴルフに行って暇してるからと。


「岡島君は?」


「明日会う」


オープンカフェでパンケーキセットを注文して待っていた。


「うまくいってるんだ。良かった」


笑顔のさやかに私も笑顔になる。


「さやかのおかげかな。パーティー誘ってくれたし」


「だね。感謝してよ~」


フルーツやアイスクリームがのったパンケーキの皿を前にテンションがあがる。


「ここの美味しいね。雑誌にも載ったんだって」


「美味しい。岡島君と来よ。結構、甘党なんだ、岡島君」


「今の奈緒は岡島君が中心だね」


「別にそんなんじゃないけど」


さやかがうれしそうに私を見てる。


「照れない。照れない。私たちの仲でしよ」


「…うん。そうかも」


私の事を心配していろいろアドバイスしてくれてたさやか。


誰かが私の事を心配して
また私の事で喜んでくれる。


一人じゃないって思えて心強い。









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