ヘーゼル

先生は大きな声で
「おはよう！」
といい、皆にこっちを向かせた。
すると、クラス中の視線が私に向けられるのがわかった。
もう既にこそこそ話が始まっている。
皆には私はどう映っているのだろう？
などと考えていると
自己紹介をしてください。
と言われた。
私は名前と好きな物など適当に
あいさつを済ませた。
そして、先生に案内された席に座った。
席は窓際だった。
「ねぇ、ねぇ、」
いきなり声をかけられた。
しかも日本語で、驚いて隣を見ると
不思議な青年がいた。
髪はヘーゼル色？と言うのだろうか？
そんな髪の色をし、
目は赤茶色をしていた。
とても綺麗で見惚れて居ると、
「あんた、綺麗だね」
唐突にそう言われた。
この青年には2度も驚かされた。
私は産まれてから、一度も
同級生に綺麗だと言われた事など
無かったからだ。
だが、驚かされてばかりでは
気に障るので
「貴方も綺麗な目をしているのね」
といった。
すると笑いだして
「あんた、面白い。
これから楽しくなりそう。」
彼がそうゆうとチャイムが鳴った。