・約束・2
「雅也・・・今の何? 何か渡したの??」


「え? あぁ・・・アレは簡単に言えば‘口止め料’かな」


「事務所と契約してるのは信用できる業者だからじゃないの?
個人的に口止め料とか渡さなきゃいけないの?」


「引っ越し料金だけじゃ、情報は洩れるよ。やっぱり
それなりに上乗せしないとね・・・」


「そーゆうものなんだぁ・・・」


「まぁ・・・念には念を・・・ってトコかな」



・・・たかが引っ越しも簡単には済まないんだなぁ・・・



「パパぁ~♪」


「雅紀! 今日から一緒だな♪」


「ねぇねぇ、いっしょに おフロはいろ~」

「よーし、入るかぁ!」


「ちょっとぉ! まだ荷物片付いて無い・・・」


「イイじゃん、行こう行こう!!」

2人一緒にバスルームへ直行してしまった。



「・・・ったくぅ~しょうがないなぁ」


私は持ち込んだ荷物を解き、片付け始めた。



< 140 / 180 >

この作品をシェア

pagetop