カルチャー
取扱⑥枯れない恋の作り方
その翌日。

バタバタと言う音に、私は目を開けた。

朝から騒がしいなあ。

そう思いながら躰を起こすと、寝ていた場所がキッチンだったことに気づいた。

あっ、そうだ。

昨日上川が帰ってきて、ここで上川に告白をしたんだ。

状況を思い出した私はリビングへと足を向かわせた。

「おはよう」

上川は荷物を運び出しているところだった。

そうだ、すっかり忘れてた。

彼の荷物を全部表に放り投げていたんだ。

「すみません、手伝います」

そう言った私に、
「大丈夫だよ。

もう全部運び終わったから」

上川が言った。
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