お盆はあっという間に過ぎてしまった。


大輔さんと会ったのは、東京タワーに行った一度だけ。


横村さんが旅行がてら海外に買い付けに行ってしまったそうで、大輔さんが責任者として閉店までお店にいなければいけなくなってしまったという。

私も残業があったりして、お互いに時間を作れなくなってしまった。



何時でもいいから会いたかったけれど言えなかったし、自分からは連絡もしなかった。





「あら~、誠くんセンスいいわ。由衣にぴったり」


「誠くん、ありがとう!」



土曜日、仕事が終わって姉の家に来ると、すでに誠さんが来ていた。
お昼に帰ってきたらしく、お土産を持ってうちの実家にも行ってくれたらしい。


テーブルの上にはたくさんのお土産が置かれていて、由衣は鮮やかなレモンイエローのワンピースを着ている。
袖とウエストにフリルがついていて可愛い。

その他にもぬいぐるみや着せ替え人形があった。




「どういたしまして。由衣ちゃんに喜んでもらえて良かったな」



由衣は誠さんの膝に座って遊び始めている。