キミと帰る道
◇14 忘れる気持ち
【◇14 忘れる気持ち】





(すず)





カーテンの隙間から零れる白い光で、目を覚まして。
眠たい目を擦りながら、むくっと起き上がる。





そして、カーテンをシャッと開いた。





チラッと鏡を見ると。
健康なのを疎むくらいに、あんなにたくさん泣いたのに。
目は泣き腫れてなかった。





それを言い訳に…今日は休みたいくらいだったのに。





だって、ものすごく後悔してるんだもん。
なんであのとき、告白しちゃったのかなあって。






もう〝友達〟ですらいられないんだと思うから。
これなら、伝えなければよかった。
好きなことを隠しながら、〝友達〟として仲良くなればよかった。





———そんな後悔ばかりが、頭の中に浮かんで来ちゃうんだ。





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