どうしよう。
このままじゃ、最悪の方向へ進んでしまう。

何とかしなくては。

だってだって。
今、あたしが座っている助手席に他の女な人が座る?

想像するだけで、胸が苦しくなってきて、涙が溢れてくる。

「由里子?」

信号が赤になったタイミングで大瀬良さんがあたしを見る。

泣いていることに気づいたみたいで、慌ている。

「どうしたんだよ?」

「どうもこうもありませんよ!」

涙を拭いながら叫んだ。

「やけに感情的だな」

「だって嫌なんです」

「嫌?」

「この車の助手席に女の人が座るんて嫌なんです...」