カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
私は溜まった書類を処理し、逸希は私の立案書に目を通す。


静かな時間が過ぎて行く。


ブラインドの隙間から零れる朝の光が優しく差し込み、逸希の背中を照らす。



「…この立案書…完璧だと思うけど…過去の商品のPR資料も見ておきたいんだが・・・」


「え、あ・・・そう」


完璧だと褒められ、私の口許が嬉しさで綻んだ。



「資料室に案内するから…少し待ってて」


「はいはい」


私は慌てて企画書をチェックした。


「こうして二人で居ると…生徒会室を思い出すな・・・」


私達は中学時代、共に生徒会活動に参加していた。


私が書記で、逸希が生徒会長だった。


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