カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「…中学時代の想い出の中にはいつもお前が居た。まぁ―俺とお前が産まれる前から母親同士は仲良しだったな。気が付いたら、俺の隣にはお前が居た」


「し、資料室に案内するわ」


「ん、あ…サンキュー」


昔の想い出をひとりで語る逸希。


逸希の言う通り、気が付けば逸希は私の隣に居た。


二人で良く逸希の家の庭で遊んだ想い出が蘇る。逸希の家の庭は私の家の庭よりも広くて、砂場と滑り台があった。



私は奥の資料室に逸希を案内した。



「ここが資料室…遊佐課長の見たい資料は一番棚の上かな?」



私は棚の前に置かれた椅子を移動させて、パンプスを脱いで椅子の上に乗った。



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