【完】キミと生きた証
「来年くらい、初詣とか行くか。」


「あ・・うん。雪が降ってなかったら行こっか。」


「初詣なんかまじで行ったことねえな。人多いのか?」


「すっごく多いよ。イブにツリーを観に行ったときくらい!・・・もっとかな?」


「まじかよ。・・・神様すげえな。さすがだ。」




・・利尿剤がすごく効いてる。


もう一回トイレ行ってきていいかな・・。



「ちょっとまた、お手洗い行って来ていい?」


「うん。気つけて。」




トイレに頻繁に行っても、当たり前のようにしてくれる。


心臓の影響で水を溜めこむ体のために、利尿剤を飲んでることを瞬はたぶん知ってる。


瞬はなんでも知ろうとしてくれる。


そんな瞬に対して、あたしには何ができるか・・・わからない。


隣で、幸せだと思ったら、伝えるとか・・・


そういう次元でしか思いつかないの。




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