生徒だけど寮母やります!⁑

もっと酷いことを言われるかと身構えていたのに......


私は驚いてじっとライを見つめた



ライが、私の腿に結ばれたハンカチの上に手を置く



「今は笑ってるけど、怖かったな」


「......や、でも全然本当にそんな」


「犬の身体で人に蹴られて、女が怖い思いしないわけねぇだろ」


ライに優しく、そして強く言われ


私の目からまた、涙が零れた



「......こ......怖かった......。人の足がすごく大きくて......まるで車に跳ねられるような............」


ライが悲しそうな顔で頷いた


ダメだ......


なんでライといるとこんなに弱くなっちゃうの......


泣いちゃうの......



私は泣き顔が恥ずかしくて、両手で顔を覆った


ライにゆっくりと、抱き寄せられる



「九雷や俺を助けようとしてくれたこと、ありがとう」


「............ぅぅぅ」



完全に安心しきった私は


そのままライの胸を借りていた


< 59 / 388 >

この作品をシェア

pagetop