SweetS Time ~君はマシュマロ~
「骨と皮ばかりでプロポーションがいいと自慢するようなやつより、女性らしくていいじゃない。ふくよかなのも嫌いじゃないよ」

うつ向いた理子の顎をすくい上げて視線を合わせ、安心させるように穏やかなまなざしで笑いかける。

「……でも」

まだ納得がいかないらしい。

喜ぶ顔が見たくて、お菓子やスイーツばかりを次々と食べさせた俺にも責任はあるかな。
まさかこんなにも悩ませることになるとは。
けど、見た目変わらないし、気にしすぎだ。

「ほら」

理子の顎から手を離した一樹が両手を差し出す。

「な、なに?」

ビクッとして理子が飛び上がる。

「おいで」

両手を広げたまま誘う。

「な、なんで」

警戒しているのか、身を引いた理子は今にも逃げ出しそうだ。

「いいから来いよ」

「やだよ」

「ぎゅってして確かめる」

その言葉に目を見開いた理子が、とんでもないと首を振る。

「理子、大丈夫だから」

「でも」
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