「お前は俺のモノ」【完結】

「ふうん。払えるわけ?
…借金5千万だよ?それに利子やらなんやら含めたら一億はあるね」

「いっ、…」


思ってもない金額に、私は耳を疑った。
精々、数百万だと思ってたのに。


「自己破産しようとしてたとこを、俺が救ってやったの」

「………」

「俺は感謝して貰いたいぐらいだけど?」

「………っ」


悔しくて、唇を噛み締める。
両親は、私を騙してたんだ。

だから、何も言ってないって言ってたんだ。


普通なら、私との結婚なんて嫌がるはずなのに。
話がおかしかったのはわかってた。


「これから、お前に自由はない」

「………」


怒りやら、悔しさやら、悲しさやらでぐちゃぐちゃだ。
涙なんてこいつに見せたくないのに。

なのに、溢れてくる。


そんな私を見てもなお、彼は嬉々としていた。
< 31 / 254 >

この作品をシェア

pagetop