俺の女は女神様!?
どうでもいいから俺に被害を被るな
「~であるからにして~」
あ~、校長の話くっそなげぇ。
今は終了式の真っ最中。
ほとんどの生徒が爆睡してる中、校長は飽きもせずに永遠と喋り続けてる。
「え~、よって~」
もう15分も話してるぞ、おっさん
分かってんのか?じっと立ったままで身動きせずに15分って結構キツイかんな?
貧血で倒れる生徒も続出してんだぞ?
教師陣だって立ってるの疲れてうんざりした顔してるの気付けよ、くそジジィ。
「また、何事も問題のないように。新年を迎えた始業式の日に生徒諸君の元気な姿を見られることを待ち望んでいるぞ。けがのないよう健やかなる君達の笑顔を~」
何回言ってんだよそれ
「本来ならばここで生徒全員に来年の抱負を言って貰いたいところだが生憎時間がないためこれで終了とする。生徒達、来年も」
『ではこれで終了式を閉会したいと思います!』
またまた校長の長い話が続きそうなので司会担当の教頭が強制的に終わらせた。
通常なら校長の話を遮るなど言語道断だが、今はみんなの救世主。
校長はいささか不服そうだが。
「やっと終った~!!」
「長くね?」
「ウチ、爆睡してたわ」
「ウチも~!!」
「今日遊ぼ!」
「どこで遊ぶ?」
生徒達は思い思いのことを喋りながら退場する。
あとは短いHRをして帰るだけ。
帰ればあの自称“女神”がいる。
周りの生徒達が浮かれ足の中、一人だけ憂鬱な気分の俺。
帰りたくもなくなってくる。