イケメンヤンキーに愛されて

「うわぁ、あたしの部屋を同じ間取りだ・・・」

一人で呟いていると、翔君がドアの鍵をしめて、部屋の中に入ってきた。

「クローゼットの後ろ、入っとけ」

クローゼットの後ろ?
壁でしょ、なんて思いながら、クローゼットの後ろを覗いてみた。

「スペースあるし。なんでよ?あたしの部屋にはないんですけど」

クローゼットの後ろには、人が1人入れるほどのスペースが空いている。
もちろん、あたしの部屋にはない。壁だ。

< 49 / 281 >

この作品をシェア

pagetop