私を惚れさせて。私の虜になって。
さよなら。またね。
時間ギリギリまで騒いで、いっぱい食べた。


そして、また、俊くんの車。




「…到着」


「ついちゃった…」


ちょっと重たい空気の中で、スーツケースを出して。


ガラガラ音を立てながら、ゆっくり、並んで歩く。


「そろそろか」



「…そだね」


バスはもうついていて。



「…大丈夫か?」


「大丈夫だよ」



だってね、


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