「俺、卜部ちゃんの方が営業に向いてると思う」
「ええっ!?私が?そんな・・・私、ノルマ達成とか苦手だし、外回り向きでもないし」
「うーん・・・言われてみればそうかもな。卜部ちゃんは内助の功っての?縁の下の力持ちタイプだから、やっぱ営業事務の方が向いてる」
「あ・・・そう?」
「英語だって、彼女より卜部ちゃんの方が、実際のところ、ちゃんとできてるし」
「それは経験の差じゃないかなぁ。私と彼女は10歳年齢(とし)も違うでしょ?それに彼女は大学の英文科卒らしいし」
「あぁ?それ関係アリか?だったら、卜部ちゃんだって聖華(せいか)短大の英文科卒だろ?」

という話は、金曜の歓迎会のときにしていた。

「英語は好きな方だって言ってたよな」
「うん・・・。高校の時ね、エイケン会所属で。でも活動ぶりは、至って地味だったんだけど」
「何、エイケン会って。英語研究会?」
「ブー」
「何。教えて」
「・・・聞いても引かないって約束して」
「オッケー?」

川端くんのその言い方がおかしくて、プッとふき出した後、私は思いきって「映画研究会」と言った。

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