俺様副社長に捕まりました。
どのくらい寝たのだろう・・・・
外が明るいのはわかってたが時計を見ないと正直何時だからわからなかった。
体はかなりだるさを感じたけど嫌なだるさじゃなかった。
もうちょっとベッドの中でぬくぬくしていたい・・・もちろん大好きな人と
私は水沢さんにしがみつこうと寝返りをうった
だが・・・
隣にいるはずの水沢さんがいない
「え?」
私は飛び起きてキョロキョロした。
・・・いない
ベッドから降りてどこにいるのか探そうと思うのだけれど着ていたはずの服が
ベッドの上にも下にもない。
流石に何も身につけないままは恥ずかしくて私は水沢さんを呼んだ。
しばらくすると
両手にマグカップを持った水沢さんがやってきてホッとした。
そんな私の顔を見て水沢さんはしてやったり顔で
「びっくりしたろ?起きたらいないって・・・」
「・・・・・」
「あの時の俺も今の桃と同じ気持ちだった・・・・」
そう言ってマグカップを差し出した。
水沢さんもマグカップをサイドテーブルに置くとベッドに入った。
私があったかいコーヒーを一口飲むと水沢さんがマグカップを取り上げサイドテーブルに置いた。
そして私を抱き寄せた。
「俺はどこにもいかない・・・この先もずっと・・・」
私もその気持ちに応えるように彼に抱きついた。
そんな私を水沢さんは口元を緩めたかと思うと口角を上げ
「朝から・・・いい眺め。もしかして昨日のじゃまだ物足りない?」
なにか企んでいるようだった。
何がいい眺めなのかと聞くと
水沢さんの指が私の胸を指した
「あっ!」
何も身につけてなかった事をすっかり忘れた私は慌ててベッドの中に潜り込んだ。
昨夜は真っ暗だったから良かったけど今はもう明るくて・・・しっかり見られた。
「水沢さん!私の服は?さすがこの姿ははずかしい!」
だけど・・・
「桃の服なら全部リビングのソファーの上」
「えええ?なんで?」
顔だけ出して水沢さんを睨むと水沢さんが覆いかぶさってきたそして
顔をぐっと近づけて口角を上げた。

「それはね・・・・さっきの続きをするため」
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