俺様副社長に捕まりました。
抱きしめられた身体が離れると水沢さんは
私の手を掴んだ。
「水沢さん?」
名前を呼ぶと水沢さんは・・・
「この手を離したら『じゃ~帰ります』とかお前言いかねないからな」
・・・よくわかってらっしゃる・・・・でも今は違う
「帰らないよ」
ぼそっとつぶやくと水沢さんの動きが止まった。
あれ?どうしたの?私が首をかしげると
耳を真っ赤にした水沢さんが後ろを向いたまま
「可愛すぎるだろ!もう・・・どうなっても知らねーからな!」
引っ張られるように書斎を出るとすぐ隣の寝室に入った。
そして手が離れたかと思うと
いきなり唇を塞がれた。
「んっ・・・んっ・・・」
まるで会えなかった時間を取り戻そうとするように
荒々しいキスの嵐に私の全身が溶かされそうになる。
でもそれと同時に水沢さんの気持ちが唇を通して伝わって来るようだった。
そして水沢さんはキスをしながら私をベッドに誘導した。
ゆっくりとベッドに押し倒されながらキスは終わるどころか
ますます激しくなった
時折、耳を甘噛みされながら
私の名前を囁くと耳に息がかかり自分じゃない声を発してしまう。
恥ずかしくて顔を横に背けると水沢さんは
まるでそれを楽しむかのように繰り返す。
「あっ・・・いやっ・・・くすぐったい」
肩を耳の近くまで上げて抵抗すれば
「散々俺を待たせた罰だ・・・・」と耳元で囁く。
そしてキスは首筋から徐々に降りてきた。
それと同時に水沢さんの手が私のカットソーの中を滑るように
侵入してきた。
徐々に私の息遣いが荒くなり水沢さんにしがみつくと
「どれだけこうしたかったかわかるか?」
耳元で囁く声に余裕のなさを感じた。
でも逆にその声が色っぽくてドキドキしてしまった。
「多分今日の俺は余裕がなくて・・・がっついちゃうから
覚悟・・・しろな」
水沢さんは口角をあげると
私の身につけていた物全てを脱がせ会えなかった時間を
埋めるように何度も何度も私を愛した。
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