イジワルな君に恋しました。
「……お願いします」
先輩ともう会えないのは嫌だ。
先輩といると安心感があるから、一緒にいてほしいって思っちゃうんだ。
「よろしい。
ちゃんと送り届けてあげるからね」
私の頭に手をポンと乗せると、再び前を向き歩き始めた。
触れた頭を押さえて、少し頬が緩む。
それを抑えながら、先輩の隣に並んで歩いた。
やっぱり先輩の隣は安心できた。
「先輩って強引ですね」
「陽菜ちゃんは頑固だよ」
その言葉に拗ねながらも、楽しく会話をしながら家まで送り届けてくれた。