以前、母さんと有二パパと一緒に食事をした和食のお店のちょうど向かいにあるのは、アマザンホテルの中でも最高に夜景がきれいだと有名なレストランだ。

店内の三方は展望台のような大きな窓で、窓際の席から見えるきらびやかな光の宝石に、誰もが目を奪われてしまう。

アイボリーを基調としたテーブルや椅子は丸みを帯びたフォルムが優しい気持ちを誘い、食事中の歓談を和やかなものにしてくれる。

趣のあるサーモンピンクのテーブルクロスは雑誌で紹介されたこともあり女性に人気で、このお店の代名詞となっている。

アマザンホテルに宿泊すればそのテーブルクロスを購入できるということで、それを目的にわざわざ泊まりに来る人は少なくないと聞く。

そのことを初めて濠から聞いたときには、にわかには信じられなくて「テーブルクロスのために泊まるなんて、大げさだな」と。

濠には申し訳ないと思いつつ軽く聞き流していたけれど、こうして実際に見ると、布地の光沢や手触り、大きさ。

そのどれもが素敵で目が離せない。

席に着いたと同時に何度もテーブルクロスを撫で、その触り心地と色合いの柔らかさにため息をついていた。

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