カフェには黒豹と王子様がいます
第十二章  オネエと恋バナ
第十二章 オネエと恋バナ


 私と竹本さんは本当に仲良くなり、いろんな話をするようになった。

 ケーキやコーヒーの話、大学の話、あとは恋バナ……。

 なんだかおねえちゃん(?)ができたみたいでうれしい。


「西口ちゃんは、どっちがタイプ?」

「え?どっちって」

「やーねー、小野田くんと徳永くんよ」

「え!そ、そんな、どっちも尊敬する先輩です!」

「そんな面白くない答えいらないの。白状しなさい」

 ええ~!だって、小野田先輩は怖いけど、黒豹みたいでかっこよくて、夏服の半そでから出てる腕が悩ましいし、徳永先輩は隠れドSだけど、優しい時はめちゃくちゃやさしいし、なんといってもあの王子様スマイルがたまらない。

 どっちも私にとっては、雲の上の人。

 憧れの先輩なんだ。

 タイプとか、好きとかそそそそそそんなこと考えただけで……キャー。

「あんた、考えてることまるわかりね。よだれでてるわよ」

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