wolfeye

記憶

毎日お手伝いってほどできないけど廊下磨きや食事つくりを少しづつ手伝っている

琥珀君に見つかると「無理をするな」と怒りながら仕事を止めさせられる。

結局私の部屋に連れて行かれ布団の中に入れられる。

それから琥珀君は寝そべって宿題をしながら今日会った学校の事なんかを話してくれる

私はいつの間にか寝てしまう。

こんなにダラダラしてていいのか不安になるがこの家のの人たちはみんな優しい

私は甘えていたんだこの居心地のいい家に

目が覚めると琥珀君はいなくてぼっとしていると私の携帯の着信音が鳴りだした。

すぐに見るとかなたからで急いで電話を取るとかなたの声が聞こえてくる

「かなたごめんね、大変な思いばかりさせて」と謝ると

「小春が悪いんじゃないんだ今から俺の話を聞いてくれ」と言い私は話を聞いた。

「えっ、それ本当なの?」と聞くと

「ああ金ももらった」

「でもお前の事が心配でやっぱり離れられない」というかなた

「かなたに会いたい」というと

「今日の夜中出てこれるか?」と聞かれ

「みんなが眠ったら家から出るから」というと

「荷物は持ってこなくていいぞ怪しまれるからな」といい電話を切った。

本当によくしてもらったのにこんな形で出て行くのは申し訳ないけど

私には選択する余地がなかった

少しすると琥珀君が部屋に戻ってきて

「蓮が帰ってきたし飯の時間だぞ」というと私を立たせてくれる

本当にいい子だな

「いつも私にやさしくしてくれてありがとうね」というと

照れくさそうに「いきなりなに言ってんだ」と笑う

私はそっと琥珀君の手を握り「さあご飯食べに行こう」というと

嬉しそうに「ああ」と答えた。

「今までありがとう」と本当はいいたかったが言えなかった

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