同・棲・同・盟!
結局、ほとんど日田さんが用意をしてくれた朝食は、とても美味しかった。
搾りたてのオレンジジュースが、あんなに美味しいものだと知ったのも、嬉しい驚きだ。
しかも、憧れの上司宅で、ご本人と一緒に、二人っきりで・・・!
飲み会等で、晩ごはんを一緒に食べたことは何度かあるけど、好きな人と朝食を一緒に、というシチュエーションは初めて!

すごくドキドキしたけど、美味しさが倍々増したような気がした。











それから私は、火事になった自宅アパートへ行った。
ご自分の白いハイブリットカーを運転してくれた日田さんは、「当然」という感じでついてきてくれた。
私の上司だから、そして現場に居合わせてしまったからという理由を抜きにしても、日田さんの静かな優しさが、今の私にとっては、すごく頼もしい。

アパートにはお昼少し前に着いたけど、中へ入ることができた。

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