同・棲・同・盟!
「トーストでいいか?」
「ええ。はいっ。何でもオッケーです。ってあの!朝食のしたくくらい、私が・・」
「じゃあ、冷蔵庫からバターとジャム出して」
「はいっ!」

私は元気よく返事をすると、日田さんの言う通り、冷蔵庫からバターとジャムを出した。
その間、日田さんは食パンをトースターにセットし、お皿を出していたので、私はバターナイフやコップを用意した。

「覚えてんだな」
「なんとなくですけど、はいー」
「何飲む?」
「紅茶を。できればミルクをたっぷり入れた、濃いめのロイヤルミルクティーがいいです」
「了解。オレンジジュースも飲むか?」

そう聞いてきた日田さんは、大きな右手にオレンジを一つ持っている。

「もしかして、搾りたてってやつですか!?」
「ああ。美味いぞ」
「はいっ!飲みたいですぅ!」

ついはしゃいだ笑顔で答えた私に、日田さんはとびっきり素敵な笑顔を返してくれた。

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