今日も上からものを言う。
留守番は寂しいでしょ。
「ははっ何それ!?
おもしろすぎ」
「笑い事じゃないんだけど……」
選挙管理委員として仕事をした次の日の朝。
私は優ちゃんに文句を言っていた。
あの時一緒に来てくれたら、あんなことにはならなかったのに。
絡まれるなんて思ってなかった。
変に心臓が音を立てて、大変だったんだから。
至近距離で目が合った時の顔が頭から離れない。
男の子なのにすごく綺麗な顔をしていて、私を見つめる真っ直ぐな視線。
「また会うなんて運命でしょ!」
「同じ高校なんだから、会う可能性は高いでしょ」