「先輩。普段は自転車だけど、雨の日は電車で来るんですよね?」
活動前、部室に行くと一年の女子が数人、俺の周りに集まって来た。まだ名前もうろ覚えなんだが。

「歩く日もあるけどね。なんで?」
「ちょっと前に、電車で痴漢されてる女の子を助けました?」
「いや。」
「でも神井先輩が、電車の中で大声で怒鳴ってたって話も聞きましたよ。」
「。。。。大きな声を出したことはある。」
「なんで。」
「。。。。痴漢されてるっぽかったから。」
横で原が興味無さげに聞いている。

「やーんっ。」
黄色い声があがる。何の話だ?
「やっぱり神井先輩だったんだ。一年の女子で噂になってて。」
「何が?」
「聖真心女子高の子が、ウチの学校の男子に助けられたって言ってるんだって。」
「その人が、色が浅黒くて、すごく目つきが怖かったんですって。」
「目つきが怖いねぇ。。」