愛してるって囁いて
カーネーション『溺愛と風邪』
玄関に入ると
お姉ちゃんが、飛び付いてきて
「良かった?沙代になにもなくて。」
「ごめんね。連絡もしなくて。」
「いいの、沙代が無事なら。」

連絡せずに、遅くなったことを
洸さんも一緒に謝ってくれた。

洸さんは、
勝手に連れ出したことを
謝ってから、
「沙代と結婚を前提に
付き合うから、宜しく頼むな。」
と、言った。

お姉ちゃんは、
「上手く言ったの?
沙代が、電話もでないし、
メールも返事をくれないと
機嫌悪いし、物にあたるし
大変だったのよ。」
と、言うお姉ちゃん。

「お前とこないだ、出掛けたろ
それを見たらしくて
俺がお前を好きだと、
勘違いして
身を引こうとしたらしい。」
と、言うと。

お姉ちゃんは、驚いていて
「え~っ、私が、洸と?
間違ってもないから。」

「それに、千恵が、司と付き合ってるの
知らなかったらしいぞ。」

「あっ、そうそう。
知らなかったよ、言ってくれたら、
良かったのに。」
と、私が言うと。

「この間、司が、これから、よく伺う
事になります。って、言ったじゃない。」
と、言ったけど
「そんなんじゃ、わからないから。」
と、言って三人で笑った。

洸さんは、
「また、連絡する。
沙代、会いたいときは、言ってくれ。
俺は、女と真剣に付き合ったことがないから
わからないんだ。
沙代に寂しい思いをさせたくないから
仕事が忙しくても、ここにくるから。
いいだろう?千恵。」

お姉ちゃんは、
「問題ないよ、
ただし私の大切な妹を
泣かせないでよ。」
と、言っていた。

「あの~さっき、さらっと
また、流しましたが、洸さん
けっ、結婚前提と‥‥聞こえたような
どういうこと?」
と、私が言うと。

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