目なし女の消えない呪い
時間との戦い
美月は弥生の家から自宅までの道を全力で走った。




時間が経てば経つほど、弥生の死が近づいていく。




美月は必死だった。




もしも弥生が死んだなら、自分は一生後悔する。




どうして自分は、もっと必死になって、目なし女を探さなかったのかって……。




〈 弥生はいつ、どんなときでも、私の味方だった。

自分の身に呪いが降りかかってきても、私に文句の一つも言わなかった。

弥生は私の大切な友だち。

弥生だけは、絶対に死なせない! 〉




美月は勢いよく玄関を開け、家の中に入っていった。
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