目なし女の消えない呪い
「私、一度、家に帰るわ」




美月はそう言って立ち上がった。




「目なし女は、三十年前に笹原高校にいた長島優子……。

その長島優子と私の両親はクラスメイトなの!」




美月がそう言ったとき、部屋の中にいた三人が美月に目を向けた。




「私は目なし女の呪いを解くヒントを見つけてくる。

だからみんなは、ここで待ってて。

私は弥生を死なせない!」




美月はそう言って部屋を飛び出し、自宅へと走っていった。




目なし女の殺人予告は今夜。




美月に残された時間は限られていた。
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