目なし女の消えない呪い
玄関には、秀雄と麻美子の靴があって、二人ともが家にいることが美月にはわかった。




美月は急いで靴を脱ぐと、リビングに入っていき、そこで秀雄と向き合った。




「お父さん、私はお父さんに大切な話があるの。

この話には、友だちの弥生の命が関わっている。

だからお父さん、私の質問にちゃんと答えて!」




美月はそう言って、秀雄の顔をじっと見つめた。
< 204 / 279 >

この作品をシェア

pagetop