目なし女の消えない呪い
「私に長島優子の死について教えて欲しいの!

長島優子の遺骨がどこにあるか教えて欲しいの!」




「美月、何度言ったらわかるんだ。

オレはそんなことを何も知らないんだ」




「嘘よ!

お父さんは長島優子の死に関わっている!

私はお父さんを責めるつもりは少しもないわ。

だからお父さん……」




「美月、いい加減にしなさい!」




「お父さん、お願い!

私にはもう、時間がないの!」




美月は瞳にたくさんの涙をためて、秀雄に訴えた。
< 205 / 279 >

この作品をシェア

pagetop