小悪魔な彼の想定外な甘い策略
7
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「ね、私、もしかして騙されてる?」


「騙してない、騙してない!大丈夫ですってば!」


私は今、梶山君と二人、職場である塾の入り口で待ち合わせたところ。


生徒の多くはこの辺りに住んでいるわけだから、休みの日に揃っているのを見られ、変な噂をたてられては困る……と、この段階で気がつくという迂闊さ。


昨日、夜中の一時に解散した私達だけれど、そこから数時間しか経っていない朝早く、ラインが届いていたのだ。

相手は勿論、この梶山君。


前日にスポーツで、健全な汗を流して身体によい食事をとって9時に寝た人なら分かる。
朝の6時にテンション高めのメッセージを他人に送りつけることも許される気がする。

でも、相手はついさっき解散した、夜中までぐだぐだ飲んでいた相手。


それなのに、
『おっはよーございまーーーーーす!俺、滅茶苦茶名案思い付いたので発表しまっす!』

って。
なにそれ。若いから?5歳違うと、こうも違うもの??
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