クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
2、初めての……キス
「やあ、おはよう」

面接の次の日、少し早めに会社に出勤すると、営業課のオフィスで真田さんが笑顔で入り口まで迎えてくれた。

今は八時四十分で始業前のせいか、いるのは真田さんと朝比奈先輩の二人だけだった。

朝比奈先輩の姿を見て身体が強張る。

「お、おはようございます」

ペコリと入り口で頭を下げるが、声が上手く出ない。

「おはよう」

パソコンの画面を見ていた朝比奈先輩が顔を上げて挨拶するが、すぐに視線をパソコンの画面に戻す。

仕事モードだ。今朝はニコリともしない。

「緊張してるみたいだね。大丈夫だよ。池野さんに噛みつく奴はいないよ。こっち来て」

真田さんは私を安心させるように柔らかな笑みを浮かべると、私を手招きする。

真田さんの後について行くと、自分の席に案内された。
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