SEXY-POLICE79
第五章:願いは儚く朽ちていき
須田はふと目が覚めた。時刻は六時ちょうどを指す。
本当ならこの時間支部に向かっているはずなのだが、今はそんなこと自分にとってはどうでもいい。須田は無造作に前髪をかき上げてベッドを降りる。太陽が陽を射してまぶしい。須田は棚の上に置いてあった眼鏡をかける。女は既に起きているのか着替えが散らばっていた。客人が、しかも男性が泊まっているというのになんて大胆かつ無防備なのか。須田はすこし眩暈がした。ちらちらと視野に入る服や下着。須田は等々我慢が出来ず気付いたときには手が伸びていた。男性が女性の服をたたむ時が来るなんて須田も思わなかっただろう。
それにしても随分と早い時間に仕事をしてるものだ。昨日のあの有様を見ればどこかの会社のエリートであることは間違いない。それに見るからにこの建物自体も相当な値段がいくくらい上等そうだ。散らばった服を片付け終えた須田は次に台所へと向かった。一応客人である自分が無断で他人の家のモノを使いたくはないが、人間誰だって腹は空くし食事は摂らなくてはならない。そんな台所のテーブルには書き置きのメモがあった。

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