恋に臆病
プロローグ
『お母さん、昨日ホステスと鼻の穴を舐められるくらい激しいキスををしたのよ。』


そう告げた母親の言葉は私のみぞおちをにどまり、どんどん私を侵食していった。



私はたまらなくなり階段を駆け上り、自分の部屋に近いトイレに駆け込んだ。


そして吐いた。母親の存在も一緒に吐き出すように。
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