俺様上司は溺愛体質!?
真屋時臣の過去

 そのあと、ちとせは何をどうやって帰ったのか、よく覚えていない。

 気がつけばマンションに戻ってベッドに横たわっていて、天井をぼうっと眺めて日が落ちて日が昇り翌日になっていた。

(……体の節々が痛い。)

「あいたた……」

 なんとか起き上がってシャワーを浴び、へろへろにベッドにもぐりこんで目を閉じた。

 考えすぎてすり切れそうだが、これから先も考えずにはいられないだろう。

(やっぱり、瀧川さんと真屋さんは、そういう仲だったってことかな……。)

 寄り添う二人の間に流れる空気に、ビジネスだけではない、濃密な何かを感じた。
 これだけは勘違いではないと言い切れる。



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