流行やお洒落に敏感な女の子なんだなと思った。
僕が彼女と初めて会った時の格好を今でも鮮明に思い出せるよ。


髪色は暗めのベージュかと思っていたら、日に当たると控えめにピンクが主張して。
(桜を先取りしたかったと君ははにかんでいた)


その日はとても暖かい陽気だったから、君はパステルカラーのスプリングコートを着ていたよね。
面接時には軽く畳んで腕に掛けていたけれど、淡い青色が新鮮でやたらと僕の興味を引いた。

コートの中はストライプシャツに、白のパンツ。
普段着で来てって言うと明らかに残念なタイプと、気合いが入り過ぎるタイプの2種類だけど彼女は違った。
程良い綺麗めスタイルでかなりの好印象だったんだよ。


そんな彼女に恋をするまで、時間は掛からなかった。
そして僕は、彼女の愛想の良さと反比例する、暗い瞳に違和感を覚える。




「いらっしゃいませ、ようこそ、喫茶店[徒然草]へ」


※同性愛要素(LGBT)を含みます。
苦手な方や偏見のある方の閲覧は御気分を害する可能性がありますので、御控えください。
それでも閲覧された際には自己責任でお願い致します。

この作品のキーワード
LGBT  ほのぼの  喫茶店  純愛