たった一言、「…………」
お礼
今日、一つの命が去りました。

どこにもない

大切なものです。


その命に教えて頂いたことは一つ。


「ありがとう」に込められた思い。


言ってもらえるような大それたことをしただろうか。

期待を裏切ってばかりの日々ではなかったか。

気持ちに添えたのか。

幸せだったのか。


ポッカリと空いた心の中に生まれたのは、何とも言えない寂寥と脱力感。


涙も出ずに…いや、泣くにも泣けず時間が過ぎて、やっと涙が溢れ出た。


たった一言、「ありがとう」


言わなければならなかったのはアナタではなく、ワタシの方だったのですね。


今更ですが、空に向かって伝えたい。



「ありがとう。……アナタに出会えて幸せでした……」






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