やっぱり俺のお気に入り
でも俺の頭の中は混乱していた。



優へ俺の本音を伝えた安堵感と、未来への罪悪感。



そしてまだ少し残る優の唇の感触、甘い香り。



忘れるように言ったのは俺。



この感触を忘れなきゃいけないのも俺。



矛盾してるよな?



冷たい風が俺に吹きつけていく。



俺はその中をスピードをあげて自転車をこいでいった。



大事なもの・・・・・



信じてる存在。



俺にとってはそれは未来そのものなのに・・・・・。



俺は一瞬でも未来を裏切っちまったのか??



この事実が・・・・・俺を後悔へと導いていくことになるなんて・・・・・



この時の俺はまだ知らなかった。

















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