「……うっ……ぁ……」

おとずれる鋭い疼き。体が塗り替えられていくような痺れが全身に行き渡る……


その瞳は赤く見開かれ
右頬には呪印が浮かび上がってくる。




「はぁっ…はぁ……うっぁぁっ……」


───駄目だ、これ以上は……



赤子が乳を求めるかのように、たった一つの ものを欲して、ただそれだけを求め……意識は地面を這う。




「お嬢様。どうぞ私を……食べて…下さい……」


それは、甘い誘い。


───嫌……駄目だ……やめろっ……



それでも私の体は、甘い吐息を零しながら、
目の前に差し出されたモノに惹かれていく──




〇九条 凜(くじょう りん) ♀
16歳、女子高校生。九条家の吸血鬼。
基本的に、無口で無表情の優等生。
隠している過去がある。


〇白崎 零(しらさき れい) ♂
18歳、九条家の執事であり、妖狐。
基本的に、執事としての職務外では消極的。
命令にはとても忠実。
同じく隠している過去がある。




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吸血鬼  ヴァンパイア  糖度高め  過去  切ない  三角関係  シリアス  無口・無愛想  執事  妖狐