部長の溺愛に困惑しています。
近づく時

彼の存在

「ああ、そうだな」


部長が電話に出て話し始めてからもう5分は経った。

彼は時々笑ったり真剣な顔をしたり…何だか忙しい感じで、時折電話から漏れてくる声に耳をすませてみたが会話までは聞き取れなかった。

しかし、声の感じからして電話の相手は女性だということはわかり…部長の話すトーンや感じからして森崎さんだとすぐに察した。


すねた子供のように部長の隣に立つ私は、目の前を通り過ぎていく人に目を向けて気を紛らわそうとするが、そうすればする程部長のことが気になって仕方が無い。




今日はとことんついてないな…
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