Those who met those lost(失ったもの、出会ったもの)
三項

**芦田家


今日は、父の友人である。
信吾おじさま夫婦が遊びにくる。

おじ様は、小さい頃から
私をすごく可愛がってくれていた。

私が事故にあったときは、
陵おば様と駆けつけて
おば様は、泣き崩れたらしい。

後でお母さんに聞かされた。

意識が戻ってからは、
何度も病院に来てくれて
私を励ましてくれた。

私は、信吾おじ様も
陵おば様も大好きだった。

私は、圭さんの事もあり
落ち込んでいたから
いっそう、二人に会いたかった。

仕事が、終わり帰ると
「杏っ、お帰り」
と、陵ちゃん。
「わぁっ、陵ちゃん
お久しぶりです。会いたかった!。」
「あら、本当?
嬉しい。私も、会いたかった。」
と、抱き合っていると
信吾おじ様が
「陵、俺も。
杏、かわりないか?」
「あっ、信吾ちゃん!!
いらっしゃい。」
と、今度は信吾ちゃんに
飛び付いた。
[ 私は、信吾おじ様を信吾ちゃん
陵おば様を陵ちゃんと呼んでいる。
これは、二人からのお願いで。]

お父さんもお母さんも
あきれていたが
「さあ、食事にしよう。」
と、お父さんに言われて
リビングにいくと
姉が男の人と話していた。

「あっ、杏、おじ様達との
抱擁終わったの?」
と、言う姉に
「うっ、うん。」
と、答えると
すると、陵ちゃんが
「あっ、杏
これは、息子の貴晃よ。」
と、言うと

「はじめまして?
ではありませんが、覚えていないかな?
杏さん、貴晃です。」
と、言われて
「はい。ごめんなさい。
わからないので、はじめまして
杏ともうします。」
と、お互い挨拶をすると
「ああ、貴晃なんか
いいから、杏、ご飯食べるよ。」
と、陵ちゃん。

「まったく。
息子より杏さんなのかよ。」
と、言う貴晃は優しい顔をしていた
「当たり前よ。
あんた、可愛くないし
杏は、私と信吾の天使なの。」
と、陵ちゃんが言うと

貴晃さんは呆れ
お父さんとお母さんは、笑っていた。

私達は、皆で食事をしながら
沢山話した。
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